「補助って農家じゃないと使えないんでしょ? うちはただ木が生えているだけなんだけど」
南魚沼市に住んでいて、こう感じている方へ。使える市の補助があります。ただし申請の仕方に、知っておくべき条件が1つあります。
南魚沼市には、クマを呼び寄せる果樹の伐採費を補助する「令和8年度南魚沼市クマ被害対策誘引果樹等伐採支援事業」があります。柿・栗・くるみの木を切る費用の一部を市が負担する制度です。農家でなくても、条件に合う木なら対象になります。
ただし、先に正直にお伝えします。この補助は個人では申請できません。申請できるのは「行政区」、つまり町内会のような地域のまとまり単位です。だから、あなたの木を対象にしたいときは、まず区長さんや町内会に相談するのが第一歩になります。自分の行政区や区長がわからない、町内会に入っていないという場合は、市の未来環境課(025-773-6666)に電話すれば、自分の相談先を教えてもらえます。
※ 南魚沼市公式サイトをもとに作成。2026年7月12日時点で内容を確認しています。
📋 この記事でわかること
– 農家でなくても、なぜ庭の木が対象になるのか
– いくら補助される?(1本2万円・上限10万円)
– 対象になる木の種類と「幹周45cm」の測り方
– なぜ個人で申請できないのか・どう動けばいいか
– 受付期間と「予算がなくなり次第終了」の注意点
まず結論:農家でなくても対象、でも申請は「行政区」から
→ 木は農家でなくても対象です。ただし個人では申請できません。まず区長・町内会に相談を。
この制度でいちばん誤解しやすいのがここです。整理すると、こうなります。
木の条件はゆるい。申請の入り口が地域単位。 対象になる果樹は、農地にあるものに限りません。庭でも空き地でも、柿・栗・くるみで条件に合えば対象です。農作物を売っている農家かどうかも問われません。ここは他の多くの鳥獣対策補助より使いやすい点です。
一方で、公式ページには「個人での申請はできません」とはっきり書かれています。申請の主体は行政区(町内会)です。あなた個人が市の窓口に直接申し込む、という形にはなりません。
つまり流れはこうです。困っている木がある→区長や町内会に「この木を対象にしてほしい」と相談する→行政区としてまとめて市に申請する。少し遠回りに感じるかもしれませんが、木そのものは対象になり得るので、あきらめる必要はありません。
新潟県内の他の市町村の状況は、こちらでまとめています。→ 新潟のクマ・電気柵補助金
いくら補助される?
→ 1本あたり2万円、合計で上限10万円。実費と「本数×2万円」の少ないほうです。
補助額は、伐採した木の本数で決まります。公式サイトの記載は次のとおりです(2026年7月12日確認)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1本あたりの上限 | 2万円 |
| 合計の上限 | 10万円 |
| 計算方法 | 実際にかかった費用か、「本数×2万円」のどちらか少ないほう |
たとえば3本切って費用が8万円かかった場合、本数で計算すると3本×2万円=6万円。実費8万円より少ないので、補助は6万円までです。逆に費用が4万円で済めば、実費のほうが少ないので4万円が補助されます。
上限は10万円。本数でいうと5本分までが上限の目安です。1本だけでも、条件に合えば申請の対象になります。
対象になる木は?「幹周45cm」の測り方
→ 柿・栗・くるみで、幹まわりが45cm以上の木です。メジャーで幹を一周して測ります。
対象になるのは、次の条件をすべて満たす木です。
- 種類が柿・栗・くるみのいずれか
- 地面から1.5メートルの高さで測った幹の周囲が45センチ以上
問題は「幹周45センチ」をどう確かめるかです。むずかしくありません。布メジャー(裁縫用の柔らかい巻き尺)を、木の幹にぐるっと一周巻いて測るだけです。
測る位置は、地面からちょうど1.5メートルの高さ。大人の胸から肩くらいの高さです。その位置で幹を一周した長さが45センチ以上あれば、太さの条件はクリアです。
45センチというのは、直径にすると14センチほど。片手で握れない、両手でやっと囲めるくらいの太さが目安です。細い若木は対象になりにくく、何年も放置されて太くなった木がちょうど当てはまります。放置され、実だけがなってクマを呼ぶ——そんな木を減らすための制度だからです。
なぜ「木を切る」のに市がお金を出すの?
→ 柿・栗・くるみの実がクマを呼ぶからです。エサになる木を地域で減らす狙いです。
クマが人里に下りてくる大きな理由が、実のなる木です。柿・栗・くるみは、秋になるとクマにとってのごちそうになります。一度おいしい木を覚えると、クマは毎年その場所へ通うようになります。
そこで、柵で追い返すだけでなく、そもそもクマを呼ぶ「エサ」を減らすという考え方が出てきました。実がなっても収穫しない木、手が届かず放置している木は、クマを引き寄せる原因になりがちです。
南魚沼市がこの伐採支援事業を用意しているのは、その「誘引源を断つ」ための後押しです。切る費用がネックで放置されていた木を、行政が費用を分担して減らしていく。地域全体でクマの通い道を減らす対策、という位置づけです。行政区単位での申請になっているのも、地域ぐるみで取り組む前提だからだと考えられます。
受付は令和8年6月1日〜8月31日・予算終了で受付終了
→ 受付は令和8年6月1日〜8月31日。予算がなくなり次第終了です。読んだらすぐ区長へ相談を。
申請の受付期間は決まっています。令和8年6月1日(月)から8月31日(月)までです(2026年7月12日確認)。
注意したいのは、予算がなくなり次第、受付が終わるという点です。公式ページには「交付決定は受付順」と書かれています。期間内でも枠が埋まれば、それ以降は申し込めません。
この記事を7月に読んでいるなら、受付はすでに始まっており、締め切りの8月31日まで残り時間は多くありません。しかも予算がなくなり次第、そこで打ち切られます。木を切るか迷っているなら、読んだらすぐ区長さんに相談を始めるのが安全です。行政区としての申請には、区長や町内会での話し合い・とりまとめの時間もかかるからです。
もう1つ、木の所有者が伐採に同意していることも条件です。他人の土地の木、共有地の木を勝手に切ることはできません。所有者がはっきりしない場合は、行政区長の確約があれば対象になり得る、と公式に記載があります。ここは行政区での相談のなかで整理していく部分です。
個人で申請できない――どう動けばいい?
→ ①まず区長・町内会に相談 ②分からなければ市の窓口へ電話、が近道です。
「行政区でしか申請できない」と聞くと、ハードルが高く感じるかもしれません。実際の動き方をかんたんに整理します。
急ぐ人は、まず区長さんや町内会の役員に相談してください。「クマが来る柿の木を切りたい。市の伐採補助を行政区でまとめて申請できないか」と伝えるのが最短です。
自分の行政区がどこか分からない人、町内会に入っていない人、引っ越してきたばかりの人は、次の窓口に電話してください。
- 南魚沼市 未来環境課 生活環境係:025-773-6666
町内会に入っていなくても、市に聞けば自分の行政区と相談先を教えてもらえます。個人では申請できないものの、どの行政区につなげばいいか、対象になる木かどうかも、この窓口で確認できます。
自分の木が条件に合うか(種類・太さ)を先にメジャーで測っておくと、相談がスムーズです。写真を撮っておくとなお伝わりやすくなります。
木を切った後・柵以外の備えも
→ 木を減らしても遭遇リスクはゼロになりません。熊鈴やスプレーも用意しておきましょう。
木を減らして誘引源を断っても、クマとの遭遇リスクがゼロになるわけではありません。特に伐採の作業中や、朝夕に庭・畑へ出るときは、身を守る備えもあわせて考えておくと安心です。
熊よけの鈴で自分の存在を早めに知らせる、いざというときのために熊撃退スプレーを持っておく。こうした対策は補助の対象外でも、自分でそろえられます。木を切る作業に入る前に用意しておくと安心です。
熊撃退スプレー(楽天)
日本製・手ごろ(6,480円/送料無料)
大容量・長距離噴射(300ml・8,980円)
熊鈴(楽天)
手軽な鈴(ホイッスル付・500円〜)
音重視の真鍮製(2,980円)
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まとめ:南魚沼市のクマ果樹伐採補助のポイント
✅ 制度名:令和8年度南魚沼市クマ被害対策誘引果樹等伐採支援事業
✅ 柿・栗・くるみの伐採費を補助(1本2万円・合計上限10万円)
✅ 対象は「地面から1.5mで幹周45cm以上」の木・農家でなくてもOK
✅ ただし個人では申請できず、申請は行政区(町内会)単位
✅ 受付は令和8年6月1日〜8月31日・予算終了で受付終了
✅ 木の所有者の同意が必要
庭や空き地の柿・栗・くるみにクマが来て困っているなら、まず区長さんか町内会に相談するのが第一歩です。区長や自分の行政区がわからないときも、南魚沼市の未来環境課 生活環境係(025-773-6666)に電話すれば教えてもらえます。
クマ対策の補助を他の地域でも探したい方は、探し方の地図をまとめています。→ クマ対策の電気柵と補助金まとめ
※ 本記事の情報は2026年7月12日時点のものです。補助額・対象・申請方法・受付期間などの最新情報は、必ず南魚沼市公式サイト(https://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/docs/80969.html)でご確認ください。制度は年度により変更される場合があります。


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