「庭の畑を電気柵で囲いたい。でも補助は農家だけでしょ?」
そんな、農家ではない花巻市民の方に、必要な情報だけをまとめました。
花巻市には、農家でなくても使える有害獣対策の補助があります。市内に住む満18歳以上の人なら、クマ撃退スプレーの購入費に補助(4分の1・1本あたり上限5,000円)。土地の所有者・管理者なら、電気柵は個人で3分の2、柿や栗の木の伐採も補助の対象です。しかもクマ(ツキノワグマ)・イノシシ・シカが対象獣として名前で挙がっています。
- 農家でなくても使える3つの補助(スプレー・電気柵・伐採)
- 誰が申請できるか(スプレーと電気柵で条件が違う)
- いくら戻るか(購入額別のシミュレーション)
- 申請の流れ(電気柵は「買う前に申請」、スプレーは「買った後に申請」)
※ 花巻市公式ページをもとに作成。最終確認:2026年7月12日
▶ 全国のクマ対策補助金の探し方はこちら →クマ対策の電気柵と補助金まとめ
まず結論:花巻は「農家じゃない市民」でも使える数少ない市
→ スプレーは18歳以上の市民、電気柵と伐採は土地の所有者などが使えます。農家でなくてもOKです。
クマや獣害の補助金は、全国のほとんどが「農作物を売る農家向け」です。家庭菜園の人や、ただ庭を守りたい人は対象外になりがち。花巻市はここが違います。農業で生計を立てていなくても、家庭菜園などで申請できることは、市への確認でも確かめました(花巻市への確認による・2026年7月時点)。
スプレーの補助は、市内に住む満18歳以上の個人が対象です。農家かどうかは問われません。市内の事業所や団体で働く人(18歳以上)も申請できます。クマの出る地域を歩く人が、自分の身を守るために備える。それを市がお金の面で後押しする、という制度です。
電気柵と伐採は少し条件が変わり、土地の所有者・占有者(その土地を実際に使っている人)・管理者など、その土地を管理している人が対象になります。自分の畑や庭に柵を張る、敷地の柿の木を切る、といったケースが当てはまります。
補助は3つ。スプレー・電気柵・柿栗の伐採
→ スプレーは1/4(上限5千円)、電気柵は個人2/3(上限なし)、伐採も対象です。
花巻市の補助は、対策の種類ごとに3つに分かれています。
ひとつ目がクマ撃退スプレー。購入額の4分の1で、1本あたり上限5,000円です。市販のスプレーは1本1万円前後することも多く、補助は「少し助かる」程度と考えておくとよいでしょう。それでも、対象獣にクマを明記したうえで個人のスプレー購入に補助を出す市は、全国でもごくわずかです。
ふたつ目が電気柵。個人での申請なら購入・設置費の3分の2、上限はありません。土地の所有者3人以上が集まって団体で申請すると4分の3まで上がります。畑や庭をまとめて囲いたいときに効いてきます。
みっつ目が柿・栗の木の伐採。実ったカキやクリはクマを庭先に呼び寄せる原因になります。業者に頼む場合は費用の2分の1(1本あたり上限15万円)、自分で切る場合は1本あたり2,000円が補助されます。
いくら戻る?補助額シミュレーション
→ スプレーは戻る額が小さめ。電気柵は上限がなく、効き方が大きいです。
スプレーと電気柵で、戻る額の目安を表にしました(2026年7月12日確認)。
クマ撃退スプレー(4分の1・1本上限5,000円)
| 購入額(1本) | 補助額 | 自己負担 |
|---|---|---|
| 8,000円 | 2,000円 | 6,000円 |
| 12,000円 | 3,000円 | 9,000円 |
| 20,000円 | 5,000円(上限) | 15,000円 |
スプレーは補助率が4分の1なので、戻る額はそれほど大きくありません。1本8,000円なら手元に戻るのは2,000円ほど。「実質いくらで買えるか」を見て判断してください。
電気柵(個人・3分の2・上限なし)
| 購入・設置額 | 補助額 | 自己負担 |
|---|---|---|
| 3万円 | 2万円 | 1万円 |
| 6万円 | 4万円 | 2万円 |
| 9万円 | 6万円 | 3万円 |
電気柵は上限がないぶん、補助の効き方が大きいのが特徴です。9万円分の設置なら6万円が戻り、自己負担は3万円で済みます。柵の規模は畑や庭の広さに合わせて選べます。
申請の流れ(電気柵は「買う前」、スプレーは「買った後」)
→ 電気柵は交付決定の前に買うと対象外。スプレーは買った後に申請できます。
電気柵は「見積書をとる→申請→交付決定→そのあと購入」の順です。交付決定より前に買ってしまうと、補助の対象外になります。柵は必ず、市の交付決定を待ってから買ってください。
申請の流れは、電気柵とスプレーで分かれます(花巻市への確認による・2026年7月時点)。
電気柵の場合(買う前に申請)
- 電気柵の見積書をとる
- その見積書を添えて、花巻市に申請書を出す
- 市の交付決定を待つ
- 交付決定のあとに、電気柵を購入・設置する
- 領収書などを提出し、補助金を受け取る
クマ撃退スプレーの場合(買った後に申請)
- クマ撃退スプレーを購入する
- 領収書を用意する
- 花巻市に領収書を添えて申請する
- 審査を経て補助金が交付される
どちらも予算の範囲内で、なくなり次第で終了します。使うと決めたら、早めに申請するのが安心です。柿・栗の伐採の進め方も、事前に市の担当課へ相談してから進めてください。
領収書や見積書、設置後の写真が必要になるので、書類は必ず残しておきましょう。 捨ててしまうと申請できません。
なお、ホームページを見てもよくわからないときは、電気柵の見積書を花巻市の担当事務所へ持っていけば、その場で教えてもらえます(花巻市への確認による)。
対象になる有害獣とタイミングの注意
→ 対象はクマ・イノシシ・シカ。令和8年4月から件数制限がなくなり、使いやすくなりました。
対象獣として、公式ページにはクマ(ツキノワグマ)・イノシシ・ニホンジカが挙がっています。クマ対策として使えるのはもちろん、イノシシやシカの畑荒らしにも対応します。
制度は令和8年(2026年)4月1日から新しい要件になりました。それまであった「1年に申請できる件数の制限」がなくなり、使いやすくなっています。年度単位で運用されるため、金額や条件が年度替わりで変わる可能性はあります。申請の前に、公式ページか市の担当課で最新の内容を確かめてください。
補助と併せて備えておきたいもの
→ スプレーだけでは心もとない場面もあります。音で知らせる熊鈴もあわせて備えましょう。
スプレーは補助が出ても4分の1まで。残りは自己負担ですし、そもそも1世帯に1本では心もとない場面もあります。畑仕事や庭の見回り、山際の散歩など、クマと出会う可能性がある行動には、スプレーに加えて音で存在を知らせる備えも合わせておきたいところ。
熊よけの鈴は補助の対象外ですが、値段も手ごろで、日々の外出に付けておける手軽な備えです。スプレーを選ぶときに、鈴も一緒にチェックしておくとよいでしょう。
熊撃退スプレー(楽天)
日本製・手ごろ(6,480円/送料無料)
大容量・長距離噴射(300ml・8,980円)
熊鈴(楽天)
手軽な鈴(ホイッスル付・500円〜)
音重視の真鍮製(2,980円)
※リンク先で商品を購入すると当サイトに紹介料が入ることがあります(広告)
よくある質問(FAQ)
Q. 農家ではない普通の市民ですが、使えますか?
A. 使えます。農業で生計を立てていなくても、家庭菜園などでも申請できます(花巻市への確認による)。クマ撃退スプレーは、市内に住む満18歳以上の個人が対象で、農家かどうかは問われません。電気柵と伐採は、土地の所有者・管理者などが対象になります。
Q. スプレーの補助はいくらですか?
A. 購入額の4分の1で、1本あたり上限5,000円です。1本8,000円のスプレーなら2,000円ほどが戻ります。
Q. 電気柵はいくら補助されますか?
A. 個人での申請なら購入・設置費の3分の2、上限はありません。土地の所有者3人以上の団体申請なら4分の3まで上がります。
Q. 先に買ってから申請していいですか?
A. スプレーは買った後に、領収書で申請できます。電気柵は逆で、買う前に見積書で申請し、交付決定を待ってから買います。電気柵を先に買うと対象外になるので注意してください(花巻市への確認による・2026年7月時点)。
Q. クマ以外にも使えますか?
A. 使えます。対象獣はクマ(ツキノワグマ)・イノシシ・ニホンジカです。
Q. 柿や栗の木の伐採も補助されますか?
A. されます。業者に頼む場合は費用の2分の1(1本上限15万円)、自分で切る場合は1本あたり2,000円です。
まとめ:花巻市の有害獣対策補助のポイント
✅ 対象:市内在住・満18歳以上(スプレー)/土地の所有者・管理者(電気柵・伐採)=農家でなくてもOK
✅ スプレー:購入額の1/4・1本上限5,000円
✅ 電気柵:個人2/3(上限なし)・団体3/4
✅ 伐採:委託1/2(1本上限15万円)・自伐2,000円/本
✅ 対象獣:クマ(ツキノワグマ)・イノシシ・ニホンジカを明記
✅ 流れ:電気柵は「買う前に申請」(先に買うと対象外)/スプレーは「買った後に申請」
まずは公式ページで申請書の様式と必要書類を確かめて、レシートや設置後の写真を残しておきましょう。予算の範囲内で先着のため、使うと決めたら早めの申請が安心です。
▶ 岩手県全体のクマ・電気柵補助金はこちら →岩手のクマ・電気柵補助金
※ 本記事の情報は2026年7月12日時点のものです。制度の詳細・最新情報は必ず花巻市の公式ページ(https://www.city.hanamaki.iwate.jp/kurashi/anshin_anzen/choju_sanrin/1000719.html )でご確認ください。年度替わりや運用の変更で内容が変わる場合があります。


コメント